気温が下がり、運動をするのにちょうどいい気候になってきました、本日は赤血球と運動についてお話します。

血液の仕事はたくさんありますが重要なものの中に酸素の運搬があり、その担い手が赤血球です。赤血球は直径7～8㎛ほどの円盤状の細胞。全部で20兆個もあるというから、全身の細胞の3分の1は赤血球となります。赤血球の一生は骨髄で生まれ、肺で酸素を取り込み、体中の毛細血管で酸素を放出するという仕事を約120日（総移動距離は約500km）続けると寿命を迎え臓器の一つ、脾臓で分解されます。

赤血球は生涯で最高のパフォーマンスを続けられるわけではありません。毛細血管の1番細いところは直径5㎛ほどで、それより大きい赤血球は形を変えてほそい隙間を通り抜けます、ですが衰えた赤血球は細胞膜の柔軟性が低下し、そこを通り抜けることが出来ません。つまり酸素を届けることが出来なくなってしまうという事です。

古い細胞は脾臓で分解されると説明しましたが、他にも血球を壊す部分があります。それが足の裏です。ランニングなどので足底に衝撃が加わることにより柔軟性を失った赤血球は衝撃に耐えられずに破壊されます。そして骨髄から若い赤血球が産生され体中に酸素を届けることが可能になります。

走るのが苦手な方は大股でのウォーキングも効果的です。体力の向上とともに血液も若さを保てるよう軽い運動から始めてみるのはいかがでしょうか？

当院では運動指導も行っております。気になる方はぜひスタッフにお声掛けください。

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