この季節ドアノブに触れる際に起こる静電気はなぜ起こるのか、その原因と対策についてお話します。
通常、体内に帯電した電気は自然に少しずつ放電されていきます。夏場などは湿度が高い為、体の周りの水分を通してゆっくり放電されます。しかし空気が乾燥してくると湿度による放電が進まずに体内に電気が溜まっていってしまいます。溜まってしまった電気が金属などの通電性が高い素材に触れた際に一気に放電され、「バチッ」という放電現象がおこります。
静電気は、湿度20%以下、気温20℃以下になると発生しやすくなります。晩秋から春先にかけて、特に注意が必要です。しかし、乾燥する冬でも、静電気に悩まされる人とそうでない人がいます。この違いはなぜ生じるのでしょうか。
静電気をためやすいのは、肌の水分量が少ない乾燥肌の人です。
先程の湿度と同じように肌に潤いがある方はその水分から徐々に放電され静電気で痛みを感じるほどの放電は起こりません。一方肌が乾燥している人は静電気を溜め込んでしまい、急激な放電により痛みを感じてしまいます。
これまでの記述の通りに静電気の予防には保湿が大切という事が分かります。
部屋の保湿、肌の保湿、お風呂に入る時も体を洗いすぎず皮脂膜を落とさないようにします、熱い湯舟に入るのも皮膚を守っている皮脂膜やセラミドを溶かしてしまい、乾燥肌の原因になります。湯船の温度は40℃ぐらいまでを目安にしましょう。また、長時間お湯につかるのも、同じ理由で禁物です。
この冬は肌の保湿に力をいれ、静電気対策も同時に行ってみてはいかがでしょうか?