生活の質に欠かせないことが自分で歩けることです。膝が曲がらない、階段や動きだしが痛いなど少しの不具合が起こるだけでもお出かけがおっくうになったり、家の中でもあまり動かなくなる方も少なくないそうです。今回は膝の初期症状についてお話します。

関節の構造をざっくり分けると”関節窩” ”骨頭” ”関節軟骨” ”関節包” ”靭帯” ”筋肉と腱”になります。もう少し詳しくすると関節窩の窪みに骨頭がはまり、関節軟骨が摩擦と衝撃を減らしそれらを関節包が包み、靭帯で補強し、筋肉が腱となり骨につき動きを与えるという働きをもちます。

今回注目したいのはその中でも関節軟骨と筋肉になります。関節軟骨は経年と使いすぎによって摩耗してしまいます。筋肉は同じく経年と使わなさすぎにより委縮してしまいます。これらが引き起こす病名は変形性膝関節症になります。症状は関節の可動域の低下、体重をかけた時、関節を動かした際の痛みなどがあります。

冒頭でも既述したように膝の痛みが出現すると生活の活動度が低下し、膝以外にも悪影響を与え、更に活動度を低下させるという悪循環を生んでしまいます。変形性膝関節症も最終的には人工関節との交換が必要になってしまう事もあります。

これらを防ぐためにまずは皆さんの生活の中で出てるサインを見つけましょう。

まずは歩いている時やふとした時に膝がカクッと抜けるように力が入らなくなってしまう。これはももの筋肉の中でもとくに膝のお皿の内側斜め上にある大腿四頭筋の内側広筋が弱まった時に現れるサインです。

次はじっとしているところから動き出す時や、歩き初めに膝が痛くなる。これは関節の軟骨が減り始めた時に現れるサインです。

これらの症状が最近頻発してはいないでしょうか?

軟骨のすり減りや関節の変形の進行を止めることは残念ながらできません。ですが!進行を遅らせる、症状を無くすことは出来ます!それは運動です!特にスクワットをしましょうとか重たいものを扱いましょうというわけではありません。痛みのある方も始めやすい体操があります。

上記内容が気になる方はぜひ当院スタッフまでお問い合わせください。一緒に健康寿命、QOLの向上を目指しましょう。